第1回プレシーズンテスト終了

 スペイン/バレンシアで行われていた3日間の最初のプレシーズンテストが終了しました。まだ初回のテストであり2010年型のマシンを持ち込んだチームもあったため、どこのチームが有利というような判断はできません。ただ、今年から使われるピレリタイヤについてドライバーのコメントを総合するとタレてくるのが早いという評価のようです。ピレリ側は気温が低すぎたのが原因とコメントしていますが、一般的には気温が高い方がタレが早いと考えられるので、そういう意味では実際のレース環境ではかなり心配です。テスト前からピレリ側はタイヤ交換の回数が増えるとコメントしていましたが、タイヤ交換回数が増えすぎても困ります。
 また、今年から導入される可動式リアウィングの使い方の詳細が発表されました。使用可能になるのは、前の車との間隔が1秒以内でストレートエンドの600mの間との事。1秒という間隔は使用可能なストレートの前のコーナーで計測され、使用可能になるゾーンには路面に白線が引かれるようになるとの事です。で、これでオーバーテイクが簡単になるのかが関心事ですが、600mという距離はかなりギリギリと言う事で、誰もが簡単にオーバーテイクできるわけでは無く、オーバーテイクし易くなる・・・という程度との事です。まぁ昨年の最終戦アロンソペトロフのような場合は、アロンソが抜き去るという事になるのでしょうかね。ちなみに、今年はKERSも復活しており、ドライバーはドライビング以外にもコックピットの中で昨年以上に多くの作業をこなさなければならなくなっています。
 プレシーズンテスト2回目は2月10日からヘレスで4日間開催されます。