第10戦ハンガリーGP決勝

 R.バリチェロ/ブラウンGPのパーツの直撃を受けたF.マッサ/フェラーリは、頭蓋骨折で欠場。復帰時期も未定との事。手術は成功しており命には別状無いとのことですが、早く元気になってサーキットに戻ってきてもらいたいものです。
 さて、決勝レースですが、レコードラインではない偶数グリッドのチームはスタートに不利なため、S.ベッテル/レッドブルはスタートでKERS搭載車達に飲み込まれて大きく順位を下げます。ポールスタートのF.アロンソ/ルノーは燃料搭載量が少なめなため後続との差を広げますが、M.ウェバー/レッドブルがこれに追走。F.アロンソはそのままピットインしますが、ピット作業で右フロントタイヤ装着にミスがあり、コース上でフロントタイヤが外れてしまいます。タイヤを装着しなおしてピットアウトしてゆきますが、ダメージがあったのかレースを続行できずリタイヤとなります。チャンピオンシップを争うS.ベッテル/レッドブルもスタートでK.ライコネン/フェラーリ接触。サスペンションにダメージを負ってしまったようで、しばらくコース上に留まるもペースが上がらず、リタイヤとなります。一方KERSを利用してスタートで3位にジャンプしたL.ハミルトン/マクラーレンは2位を走るM.ウェバーをコース上で抜き去ります。F.アロンソのリタイヤもあって、トップとなったL.ハミルトンはそのままチェッカーを受け、今季初優勝。K.ライコネンもマシンをスライドさせながら必死の走りで2位に入り、名門チームが復活の兆しを見せました。中嶋一貴/ウィリアムズは終始ポイント圏内にあと一歩のところでレースを進めますが、第2スティントでN.ピケJr./ルノーに頭を押さえられたのがひびいて、あと一歩でポイントに届かず。逆に予選を失敗したトヨタは、見事な作戦でレースが終わってみると2台とも入賞を果たしています。
 S.ベッテルがリタイヤしたこのレースで、ポイントを稼ぎたかったJ.バトンは振るわず7位。R.バリチェロも予選、決勝とも良いとこなし。マシンのアップデートが裏目に出たのか、ブラウンGPには依然厳しい状況です。

順位 ドライバー チーム
L.ハミルトン マクラーレン
K.ライコネン フェラーリ
M.ウェバー レッドブル
N.ロズベルグ ウィリアムズ
H.コバライネン マクラーレン
T.グロック トヨタ
J.バトン ブラウンGP
J.トゥルーリ トヨタ
中嶋一貴 ウィリアムズ
10 R.バリチェロ ブラウンGP
11 N.ハイドフェルド BMWサウバー
12 N.ピケJr. ルノー
13 R.クビサ BMWサウバー
14 G.フィジケラ フォースインディア
15 J.アルグエルスアリ トロ ロッソ
16 S.ブエミ トロ ロッソ