R.バリチェロ/ブラウンGPのパーツの直撃を受けたF.マッサ/フェラーリは、頭蓋骨折で欠場。復帰時期も未定との事。手術は成功しており命には別状無いとのことですが、早く元気になってサーキットに戻ってきてもらいたいものです。
さて、決勝レースですが、レコードラインではない偶数グリッドのチームはスタートに不利なため、S.ベッテル/レッドブルはスタートでKERS搭載車達に飲み込まれて大きく順位を下げます。ポールスタートのF.アロンソ/ルノーは燃料搭載量が少なめなため後続との差を広げますが、M.ウェバー/レッドブルがこれに追走。F.アロンソはそのままピットインしますが、ピット作業で右フロントタイヤ装着にミスがあり、コース上でフロントタイヤが外れてしまいます。タイヤを装着しなおしてピットアウトしてゆきますが、ダメージがあったのかレースを続行できずリタイヤとなります。チャンピオンシップを争うS.ベッテル/レッドブルもスタートでK.ライコネン/フェラーリと接触。サスペンションにダメージを負ってしまったようで、しばらくコース上に留まるもペースが上がらず、リタイヤとなります。一方KERSを利用してスタートで3位にジャンプしたL.ハミルトン/マクラーレンは2位を走るM.ウェバーをコース上で抜き去ります。F.アロンソのリタイヤもあって、トップとなったL.ハミルトンはそのままチェッカーを受け、今季初優勝。K.ライコネンもマシンをスライドさせながら必死の走りで2位に入り、名門チームが復活の兆しを見せました。中嶋一貴/ウィリアムズは終始ポイント圏内にあと一歩のところでレースを進めますが、第2スティントでN.ピケJr./ルノーに頭を押さえられたのがひびいて、あと一歩でポイントに届かず。逆に予選を失敗したトヨタは、見事な作戦でレースが終わってみると2台とも入賞を果たしています。
S.ベッテルがリタイヤしたこのレースで、ポイントを稼ぎたかったJ.バトンは振るわず7位。R.バリチェロも予選、決勝とも良いとこなし。マシンのアップデートが裏目に出たのか、ブラウンGPには依然厳しい状況です。
順位 | ドライバー | チーム |
---|---|---|
1 | L.ハミルトン | マクラーレン |
2 | K.ライコネン | フェラーリ |
3 | M.ウェバー | レッドブル |
4 | N.ロズベルグ | ウィリアムズ |
5 | H.コバライネン | マクラーレン |
6 | T.グロック | トヨタ |
7 | J.バトン | ブラウンGP |
8 | J.トゥルーリ | トヨタ |
9 | 中嶋一貴 | ウィリアムズ |
10 | R.バリチェロ | ブラウンGP |
11 | N.ハイドフェルド | BMWサウバー |
12 | N.ピケJr. | ルノー |
13 | R.クビサ | BMWサウバー |
14 | G.フィジケラ | フォースインディア |
15 | J.アルグエルスアリ | トロ ロッソ |
16 | S.ブエミ | トロ ロッソ |