渡韓時のデータ通信について

 韓国旅行中の通信ですが、今まではWiFiルータをレンタルして妻とシェアしていたのですが、今回は一人でしたし、そもそも仁川でimmigrationを通過したら時刻が22時頃になると思われましたがそんな時刻にレンタルできるのかとか、国内でレンタルしても羽田到着が深夜1:00でそんな時刻には返却ができないだろうとか色々考えているうちに旅行当日になってしまいまして、そのためメイン端末のiPhone Xはドコモのローミングで賄う事にしました。
 ドコモは以前から「海外パケホーダイ」というサービスを提供しています。一言でいうと速度制限なしの2段階定額です。1日のパケット使用量が20万パケット(約24.4MB)までは1,980円/日、それを超えると2,980円/日となります。なお、1日の基準は現地時間ではなく日本時間となるところがトリッキーですが。ところで、実はドコモはもう一つ海外ローミングのサービスがあります。それが「パケットパック海外オプション」です。こちらは最小1時間300円から24時間、3日間、5日間、7日間などのメニューから選択して利用できます。この海外パケホーダイとパケットパック海外オプションは排他なので、パケットパック海外オプションを利用する場合は、海外パケホーダイサービスは契約を解除しておく必要があります(渡航前に手続きをしておく必要があります)。申し込みはiOSの場合は専用アプリがありこのアプリから申し込みますが、このアプリが海外に行かないと機能しないというところがまたトリッキーです。このパケットパック海外オプションは8月にサンフランシスコ/ピッツバーグに行った際にも利用はしております。なおどちらのサービスも発生する料金はあくまでローミング代金であって、利用できるパケットは国内で契約しているパケホーダイやシェアパックの範囲内から消費されます(海外利用分は別枠ではない)。
 今回はサブ端末のiPhone 6sも持参しました。こちらの端末はmineoのAプラン(au回線)で契約していますが、mineoは海外ローミングが出来ません。そのためこのまま持っていくと、iPhone Xを親機としてインターネット共有をしなければならなくなります。が、サブ機の位置づけはメインのiPhone Xが充電中などで利用できない時に使いたいので、インターネット共有はあまり好ましくありません(バッテリ充電速度の低下、バッテリ発熱によるバッテリ劣化の可能性があります)。このiPhone 6sはもともとはドコモ回線で使っていた端末ですがSIMロックを解除していますので、どんなSIMを挿しても利用できますので、今回は韓国のプリペイドSIMを挿して使ってみました。利用したのはこの製品です。930円で4G-LTEが6日間利用可能で、データ通信の上限は3GBですがそれを超えても128kbpsで通信ができるとの事です。そもそも実質的に滞在時間が24時間程度なので3GBのデータ量は充分すぎるほどです。このSIMを韓国に向かう飛行機の中でiPhone 6sに装着。仁川に着陸してiPhone 6sの電源をオンにしましたが「圏外」表示のまま。「ん?不良品か?」と思いましたが、マニュアルにプロファイルがインストールされていると通信できないという記載があったのを思い出し、mineoのプロファイルを削除したら、SKTの電波を掴んで通信可能になりました。なお、マニュアルには「mobile.lte.three.com.ht」をプロファイル(APN)に設定するようにとありますが、iOS12のiPhone 6sではこの設定は行わずに通信ができていました(プロファイル欄は空欄)。
 iPhone Xも仁川着陸と同時にパケットパック海外オプションの利用手続きを行いました。24時間で980円ですので、多分ルータを借りるよりは安価だと思います。なお、仁川到着は21:30で、翌日の出発時刻は22:50のため1時間強足りなくなります。パケットパック海外オプションを1時間300円で買い足す事も可能でしたが、iPhone 6sを親機として、インターネット共有で約1時間20分を乗り切りました。
 今回の渡航ではどちらの使い方でも全く不満はありませんでした。もし電話がかかってこないのであれば、プリペイドSIMを使うのも良いかも知れません(今回使ったSIMはデータ通信専用ですので)。