KATO製C11

 トラムウェイのC11が流れたのでKATOのC11を購入しました。実機はC10の改良型として1932年から製造されたタンク式機関車です。総数381両が国鉄向けに、また同型機20両が私鉄向けに製造されました。当初西日本に投入されたがその後全国に配置されるようになり、主にローカル線での客車、貨車を牽引しました。1960年頃から廃車が出るようになりましたが、1960年代後半には一時20系寝台特急さくらの牽引もするなどの活躍もしました。また227号機は現在も大井川鉄道で実際に客車を引いて活躍しており、また最近は機関車トーマスのコスプレで人気を呼んでいるようです。


 このKATO製のC11はNゲージ黎明期から存在しており、最初の製品は1971年に製造されたようです。最初の製品は蒸気ドームの上(写真→の場所)にボディーを固定するネジの頭が堂々と見える中々大胆な設計の製品でした。その次に購入した製品からはこのネジ頭は消えていましたが。この製品、中古ショップにはあまり出回りませんしオークションには結構出ていますが、壊れているなど難あり製品だったり値段が高かったりで中々手を出す気になれませんでした。また手を出さなかった理由の一つにはトラムウェイから1/150のリアルスケール製品の発売のリリースがあった事も影響していました。が、先に書きましたようにトラムウェイの製品の発売が無期延期なった事、丁度オークションで2,980円という安価で物が出た事で入手するに至りました。驚いたのは昔の製品と違い、前進、後進で前照灯がちゃんと点灯するようになっていますし、スポーク動輪が抜けていました。一見外観は40年以上も前のままですが、それなりに改良されてきているのですね。ちょっと嬉しくなりました。なお、付属のナンバーは155、227、259、312でした。227と312は大井川鉄道所属機(312は廃車されていますが)ですし、259は九州で活躍していた機体のナンバーです。残る155は一時期多治見に所属していたので中央西線ゆかりだろうという事でこのナンバーにしました。なお、この155機は現在大垣市のこどもサイエンスプラザに保存されています。