河合商会製B6(2120)形

 今回は1890年から導入されたB6形をご紹介します。B6形という呼称は国鉄2100形、2120形、2400形、2500形の4形式の通称です。これらは1890年(明治23年)頃から導入されました。国鉄以外に私鉄に導入された物も含めるとその総数は533両にもなります。軸配置は珍しいC1でアメリカ式呼称ではシックスカップルド・トレーリングと言うようです。国鉄では1961年まで使用され、また譲渡先の私鉄などでは1973年まで使用された機体もありましたが、いわゆるSLブームの前にほとんどが廃車となってしまったため、今の大人でも実際に動いているのを見た事のある人は多くないでしょう。ただ、この機種も青梅鉄道公園に2120形の2221号機が展示されており、個人的には実車に馴染みはありますが、実際の所D51やE10に比べると迫力が無いので、子供の頃はあまり目を向けた事は無かったと思います。




 模型は河合商会というメーカーの製品で2120形の2157号機です。この河合商会は倒産してしまっており、現在では新品の入手は不可能です。私もヤフオクで入手しましたが、この製品は初期の物は動力部分のダイキャストの品質に問題があり、経年劣化でダイキャストがボロボロ崩れてしまい動かなくなってしまう物があるという報告があり、入手には慎重を期しました。幸い入手した物は動作音は少しうるさいながら、ギクシャクする事もなくゆっくりと走ってくれました。小さな車両であるにも関わらず模型の全長から逆算するとほぼ1/150のファインスケールで作られており、スタイルもかなり良いので、1台は是非持っておきたい機種です。
 この製品は後付パーツが多く、前後のライトまで後付となっておりますが、そのライトのレンズパーツを開封時に一つ紛失してしまって、一気に気分が落ち込んでしまい、パーツ装着を諦めて写真だけ取りました。C62と並んだ写真ではその小ささが良く分かると思います。
 さて、Nゲージ蒸気機関車は新製品としてはKATO製のC57 4次形を予約していますが、それ以外にここで発表していませんがTOMIX C57 1号機やまぐち号マイクロエース9600形二灯重装備を入手しており、現時点で12機種、17両を保有するに至っております。大人買いで買いはじめてから1年経たずに結構な台数となりました。今の所予約済みのKATO C57の次の製品としては、夏ごろにトラムウェイからC11が発売予定となっているので、次のターゲットはこのC11になります。C11は古くからKATOから販売されていますが、このKATOのC11は1/135くらいの縮尺でかなり大きく、プラ成型も昔のままで今の他の機種と一緒に並べにくいので、このトラムウェイの新製品には期待しています。