KATO製D51

 仕事も少し落ち着いて今日は休みが取れたので、まとまった文章も今日は書けました。で、4110形、E10形とここの所マイナーな機種ばかりだったので、そろそろメジャーな機種を・・・という事でD51の登場です。
 D51国鉄で最多台数を誇り「デゴイチ」の愛称で親しまれた機種です。特に鉄道に興味は無い人でも「デゴイチ」の愛称は聞いたことがあるでしょう。1935年から1950年にかけて生産され、生産台数は1115両を数えました。軸配置は1-D-1のミカドで貨物輸送用に製造され、D50よりも軸重が軽く下級路線への入線も可能だったため、日本のつつうらうらで活躍しました。初期に製造された95両は煙突と砂箱のドームの間に給水温め器を縦方向に配置しそれを流線型のドームで覆い、半流線型形(半流形、別名ナメクジ)と呼ばれました。またこのうち22号機、23号機はドームがキャブ(運転席)まで長くのび、全流型、あるいはスーパーナメクジなどとも呼ばれ異彩を放ちました。ただ、このタイプは第一動輪の加重が軽く走り出しで動輪が空転するなどの問題があったため、後に煙突の前に給水温め器を横向きに配置するようになりました。こちらは標準形と呼ばれています。
 私が子供の頃にはまだ現役で活躍しており、木曽福島機関区では小さなC12と並んで待機する姿が記憶に残っていますし、長野運転所でも煙を噴き上げる雄々しい姿を見た記憶があります。また、例によって青梅鉄道公園に静態保存されていますので、私的には非常に馴染みのある機種でもあります。なお、JR東日本管内では498号機が動態復元され、臨時列車などで本線で客車を牽引する姿を見る事ができます。京都の梅小路機関車館では200号機が動態保存されており館内の線路を走行してはいますが、こちは本線での走行は出来ないようです。




 模型はKATO製で標準形です。このD51もKATOの蒸気機関車の中ではC62に次いで初期に発売された製品ですが、当初は1/140で設計され、それでも大きなモーターがキャブ(運転席)からはみ出していました。カタログにはモーターが外された写真が掲載されていたため、購入しようと店頭で実物を見たときにキャブからはみ出したモーターに一瞬たじろいで購入を躊躇した記憶があります。が、そのD51も1/150の縮尺でリニューアルされました。小型化されたモーターはボイラーの中に納まって、運転席の細かなディテールも再現されています。なお、客車などとセットになっている製品では未だに古い1/140の物もまだ流通していますので、D51が付属する客車セットは買わない方が良いでしょう。この製品はヨドバシの通販で全額ヨドバシのポイントで入手しました。ナンバープレート以外は後付のパーツもなく、直ぐに走らせられます。今回は製品付属のナンバープレートには長野県の機関区に配置された機体の物は無かったので、適当に選びました。なお、KATOからは今月末にD51北海道形が、2月には北海道形でギースルエジェクター機が発売される予定です。どちらも予約していますが、北海道形の方はちょっと工作をしようと思っています。また、晩年にはD51には各機関区で様々な装備が搭載されており、長野工場タイプの集煙装置はその形状が気に入っているので、重油タンクと合わせて搭載させて重装備機を作ってみたいとも思っています。