TOMIX製C61 20号機

 今回はC61をご紹介します。C61は戦後の旅客需要の高まりから、貨物用のD51のボイラを転用して作られた機関車です・・・と言われておりますが転用というのは当時のGHQへの建前からで、実際は新造されたものが多かったようです。ちなみに型番としてC61の次になるC62は、やはり貨物用のD52のボイラを流用して作られました。C61の生産台数は33両で軸配置は2-C-2のハドソンです。などと書いていますが、私はこのC61は実機を見たこともありませんし、実のところほとんど興味がありません。C57やC59、それにC62に比べるとどうしてもマイナーな機種ですからね。実物を見たければ2号機が梅小路で動態保存されており、また20号機が2011年にJR東日本管内で動態復元され営業運転に使用されました。復元工事の詳細は「C61 20〜復元への道〜」で確認できますので興味のある方はどうぞご覧ください。
 模型の方は前回のC57 180と同様TOMIX製です。実物のC61も足回りはC57をベースに設計されているため、順当に製品化されたと言う事ができましょう。また例によって動態復元された20号機を模型化したもので、いわゆる現役当時の姿ではありません。発売は今年で今でも店頭在庫があるお店がありますので、現時点ではまだ入手はしやすいでしょう。「C61にはあまり興味が無い」と言いながらも入手したのは、いつ再生産されるか分からないというNゲージの現状からですが、TOMIX蒸気機関車はお値段が高いのが難点です。が、そのお値段の高さも模型の出来の良さを見ればある程度納得できます。C57と同様にキャブの天窓は開閉可能ですし、テンダー(炭水車)の後部ライトも後退時はちゃんと点灯します。特定ナンバーの模型なのにナンバープレートが貼り付けられていないとか、細かな後付パーツが多く老眼に厳しいのもC57と同様ですが、ちゃんと装着できて軽快に走る姿を見ると、つい目を細めてしまいます(^-^)b