台風が来ていて外出もできなかったので、ドライブ3台から4台になったRAIDでパフォーマンスがどうなったかを確認してみました。比較対象はRAID5構築後のこの時点ですが、この時点ではデータは何も書かれていない状態だったのに対し、RAID拡張後はデータがボリュームにどのように記録されているかも分かりません(Defragglerで確認するとかなり断片化していました)ので、フェアではありません。RAIDボリューム上のデータはギリギリ3TBに達していなかったので、スペアドライブを一旦単一ドライブにしてそこにバックアップして、RAIDボリュームをフォーマットして空にしてテストをしました。実はこの間CPUがPhenom II x6からFX8350に換装されているので、それでも単純には比較は出来ませんが。
- CrystalDiskMark 1000MB比較
ST3000DM001 x 3台 | Read | Write | ST3000DM001 x 4台 | Read | Write | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Sequential | 347.671 | 288.070 | Sequential | 516.286 | 410.241 | ||
Random 512KB | 42.508 | 37.603 | Random 512KB | 53.097 | 28.912 | ||
Random 4KB(QD=1) | 0.710 | 1.253 | Random 4KB(QD=1) | 0.771 | 1.065 | ||
Random 4KB(QD=32) | 3.887 | 1.277 | Random 4KB(QD=32) | 3.156 | 1.065 |
- CrystalDiskMark 4000MB比較
ST3000DM001 x 3台 | Read | Write | ST3000DM001 x 4台 | Read | Write | |
---|---|---|---|---|---|---|
Sequential | 356.477 | 295.207 | Sequential | 506.803 | 434.778 | |
Random 512KB | 41.195 | 37.023 | Random 512KB | 52.675 | 28.245 | |
Random 4KB(QD=1) | 0.660 | 1.407 | Random 4KB(QD=1) | 0.670 | 0.890 | |
Random 4KB(QD=32) | 3.758 | 1.418 | Random 4KB(QD=32) | 2.762 | 0.888 |
結果シーケンシャルリード・ライトの性能はアップしつつもランダムは遅くなるという予想通りの結果でした。ひょっとしたらSB950のRAIDコントローラーの性能の限界でシーケンシャルも頭打ちになるかと懸念していましたが、伸びてくれて良かったです。ただ、シーケンシャルライトの値はちょっと怪しいです。テストの1回目で上記の最も高い値が出るのですが、その後は落ち込みました。1000MBテストで340MB/s〜360MB/s、4000MBテストで350MB/s〜380MB/s程度が順当なところかと思われます。とりあえず性能よりも大容量を1ボリュームで使える利便性と、どれかドライブが一つ死んでもデータを失うことが無いという冗長性による安心感の方に重要性を見出しておりますので。なお、上記のテストの前にRAIDXpertでRAIDボリュームに同期(いわゆるパリティスクラブ)を実施してRAIDの正常性を確認してから行っております。RAID5にも最近はサイレントクラッシュの問題が指摘されていますので、何かRAIDに変更を加えた後は必ず同期(日本語だとピンときませんが)を行うようにしています。