「梅ちゃん先生」終了

 今日が最終回でしたが、私は2週間ほどたまっていた録画とともに最終回まで一気に見ました。前作の「カーネーション」が"動"とすると"静"といったおももちのドラマでしたが、和やかで居心地の良く、また主人公の周囲に個性的な配役をすることで、飽きずに見られた感じです。鳥の鳴き声や鐘の音などの効果音がかなりマニアックに使われていて、細かな演出には感心しました。毛の無いお父さんが信郎に「海苔は毛に良いんだ」などという声だけが聴こえるシーンなどは、関西とは違った笑いの取り方を意識していた感もあります。居心地が良いと感じたのは、番組がスタートした時点から梅子と信郎は結婚するだろうと思っていまし、竹夫と静子もそうなるだろうと出会った瞬間に感じましたが、エンディングを予定調和的に感じさせる作品のつくりのためだったのでは無いかとも思っています。ちなみに、弥生と山倉の結婚は無さそうだとは思っていましたが、やはりその通りになりましたが、ストーリーの最後で広志が出てきたのと、お父さんがのど自慢に出演するというストーリーにはちょっと驚きました。広志が演じた製薬メーカーの営業(MRと一般に言われます)は私が社会に出ての最初の仕事だったので、ちょっと気になりました。私の頃は公正競争取引規約という物があって、医師や病院に対する金銭や役務の提供は禁止されていましたが、あの時代はああやって医師の言いなりになって色々としていたのは事実らしいですね。名前の通った大きなメーカーが営業がし易いのは私の時代でも一緒でしたが。お父さんののど自慢への出演ですが、時として自分の殻を破ってみたいと思う事は良くありますが、その一つだったのでしょうかね。歌自体はちょっとフラット気味で鐘二つくらいかと思いきや満点でしたが、そこはドラマですからね。10月13日、20日BSプレミアムで特番があるらしいので、そちらも是非見たいと思います。