前戦のおさらい

 先週のヨーロッパGPのBS放送を再度観ていました。ピレリタイヤのおかげで抜けないはずのコースで多数のオーバーテイクがあり、それなりに面白いレースでしたが荒れたレースでもありました。ベッテルグロージャンはともにルノーエンジンのオルタネータのトラブルという事ですが、原因究明が難航しているようでルノーエンジンユーザーはこれから暑くなる夏のレースでの不安材料です。しかしベッテルがスローダウンした時に歓声の凄かった事。レース結果はアロンソライコネン、そして久々のシューマッハと豪華なメンバーがポディウムに上ることになり、数年前に時間が巻き戻ったかのような錯覚にも陥りました。
 荒れたレースで色々な事が起きていますので、そのまとめをしておきます。

  • マルドナドのペナルティ:レースの最後の最後でハミルトンに突っ込んだマルドナドにレース結果に20秒を加算するペナルティが与えられました。この結果マルドナドは10位から12位となり、セナ、リカルドがそれぞれポジションを一つ上げています。
  • 小林可夢偉のペナルティ:レース中にマッサと接触した小林可夢偉に次のイギリスGPで予選結果から5グリッド降格のペナルティが与えられています。
  • シューマッハにはおとがめなし:イエローフラッグ中にDRSを使っていたという事で、シューマッハレッドブルからクレームを受けていましたが、こちらはペナルティの対象とはならずシューマッハの3位表彰台が確定しました。現在の規定ではイエローフラッグ中のDRSに関する取り決めはなく、重要なのはイエローフラッグ区間で減速する事でDRSの状態は関係ないというのがFIAの見解との事です。

 次戦イギリスGPはシルバーストンでの高速レース。バレンシアで頭一つ抜け出た感のあるレッドブルがここでも強さを発揮する可能性があり、マシントラブルが無ければベッテルの勝利の確立が高そうですが、さてどうなりますか。