最終戦前に

メルセデスGPの上方排気

 F1では11月27日の最終戦の前にアブダビでタイヤテストが行われていますが、数少ないテストの機会とあって各チームともタイヤ以外のテストも行っています。メルセデスGPは来年のレギュレーションである上方排気のテストを行っており、写真の赤丸の部分から排ガスが排出されます。これは来年からブロウン・ディフューザーが禁止となるためです。昔、ロータス78に始まるグランドエフェクトカーの時代には、ベンチュリー効果でダウンフォースを得た後の空気をスムーズにマシン後方に流すため、エキゾーストパイプをマシン上面に引き回すデザインを採用したチームが多くありました。約30年の時を超えて、理由は異なれど同じデザインが採用されるとは、まさに歴史は巡る・・・です。で、今度はエキゾーストパイプをもっと上まで引き回してリアウィングに直接当てる、すなわちブロウンリアウィングにしたらどうなるのか、などと考えてみましたが、そんなに長いエキパイだと、チバラギの暴走族の竹槍マフラーみたいでカッコ悪い事に気が付きました(^^;
 その他、重要な情報としては2012年のオースチンでのアメリカGPの開催はほぼ無くなったようです。理由はF1にはよくある話ですが、資金面の問題のようです。現在サーキットの建設自体もストップしています。来年の開幕戦に予定されているバーレーンの政情も今だ不安定とあって開催が危ぶまれており、一旦スケジュールから外れたトルコGPの復活もありそうです。