まず、F1が日本に来てくれて、そして多くのドライバーがヘルメットに日本へのメッセージを掲げ、多くのチームがマシンに日本への励ましの言葉を刻んでくれてありがとう。そしてベッテル二年連続のチャンピオンおめでとう。ジェンソン、日本GPでの優勝おめでとう。世界でも屈指の名サーキット鈴鹿にふさわしいレースだったと思います。可夢偉はポイントを取ることは出来ませんでしたが、予選・決勝を通してスピリットを見せてくれました。クレバーな彼を曇らせるほど母国GPの、そして特別な年としての今年のプレッシャーは大きかったに違いありません。それは、あのセナですら母国GPで勝つのに多くの年月を必要としたことから容易に想像できます。
最終的にはタイヤが大きなファクターであったレースでしょう。タイヤマネジメントの上手いバトンが優勝し、タイヤにやさしいフェラーリのアロンソが2番手です。10周程度しか持たないオプションタイヤと、予想よりも早くダメになり、さらにオプションよりも1秒以上遅いミディアムタイヤの組み合わせでは、レースの組み立てはかなり困難だったと思います。そういう意味ではバトンのレース運びの素晴らしさが光ったと思います。
順位 | ドライバー | チーム |
---|---|---|
1 | J.バトン | マクラーレン |
2 | F.アロンソ | フェラーリ |
3 | S.ベッテル | レッドブル |
4 | M.ウェバー | レッドブル |
5 | L.ハミルトン | マクラーレン |
6 | M.シューマッハ | メルセデス |
7 | F.マッサ | フェラーリ |
8 | S.ペレス | ザウバー |
9 | V.ペトロフ | ルノー |
10 | N.ロズベルグ | メルセデス |
11 | A.スーティル | フォースインディア |
12 | P.ディ・レスタ | フォースインディア |
13 | 小林可夢偉 | ザウバー |
14 | P.マルドナド | ウィリアムズ |
15 | J.アルグエルスアリ | トロ ロッソ |
16 | B.セナ | ルノー |
17 | R.バリチェロ | ウィリアムズ |
18 | H.コバライネン | ロータス |
19 | J.トゥルーリ | ロータス |
20 | T.グロック | ヴァージン |
21 | J.タンブロジオ | ヴァージン |
22 | D.リチャード | HRT |
23 | V.リウッツィ | HRT |
さて、ワールドチャンピオンは決定しましたが、まだF1は4戦を残しています。来週は連戦でお隣の韓国での開催です。コンストラクターの順位をかけて、また来年のシートをかけての熾烈な戦いは最終戦まで続きます。ワールドチャンピオンが決まっても消化試合ではありません。まだまだ楽しみなシーズンは続きます。