第15戦日本GP決勝

 まず、F1が日本に来てくれて、そして多くのドライバーがヘルメットに日本へのメッセージを掲げ、多くのチームがマシンに日本への励ましの言葉を刻んでくれてありがとう。そしてベッテル二年連続のチャンピオンおめでとう。ジェンソン、日本GPでの優勝おめでとう。世界でも屈指の名サーキット鈴鹿にふさわしいレースだったと思います。可夢偉はポイントを取ることは出来ませんでしたが、予選・決勝を通してスピリットを見せてくれました。クレバーな彼を曇らせるほど母国GPの、そして特別な年としての今年のプレッシャーは大きかったに違いありません。それは、あのセナですら母国GPで勝つのに多くの年月を必要としたことから容易に想像できます。
 最終的にはタイヤが大きなファクターであったレースでしょう。タイヤマネジメントの上手いバトンが優勝し、タイヤにやさしいフェラーリアロンソが2番手です。10周程度しか持たないオプションタイヤと、予想よりも早くダメになり、さらにオプションよりも1秒以上遅いミディアムタイヤの組み合わせでは、レースの組み立てはかなり困難だったと思います。そういう意味ではバトンのレース運びの素晴らしさが光ったと思います。

順位 ドライバー チーム
J.バトン マクラーレン
F.アロンソ フェラーリ
S.ベッテル レッドブル
M.ウェバー レッドブル
L.ハミルトン マクラーレン
M.シューマッハ メルセデス
F.マッサ フェラーリ
S.ペレス ザウバー
V.ペトロフ ルノー
10 N.ロズベルグ メルセデス
11 A.スーティル フォースインディア
12 P.ディ・レスタ フォースインディア
13 小林可夢偉 ザウバー
14 P.マルドナド ウィリアムズ
15 J.アルグエルスアリ トロ ロッソ
16 B.セナ ルノー
17 R.バリチェロ ウィリアムズ
18 H.コバライネン ロータス
19 J.トゥルーリ ロータス
20 T.グロック ヴァージン
21 J.タンブロジオ ヴァージン
22 D.リチャード HRT
23 V.リウッツィ HRT

 さて、ワールドチャンピオンは決定しましたが、まだF1は4戦を残しています。来週は連戦でお隣の韓国での開催です。コンストラクターの順位をかけて、また来年のシートをかけての熾烈な戦いは最終戦まで続きます。ワールドチャンピオンが決まっても消化試合ではありません。まだまだ楽しみなシーズンは続きます。