第5戦スペインGP予選

 レッドブルがここでも圧勝の予選で、フロントローを占拠。ただし今回はウェバーがポールでベッテルの連続ポールはストップ。レッドブルから後続のマクラーレンフェラーリとは1秒のラップ差があり、ここまで差があるとマシントラブルでもない限り明日のレースの結果はレッドブルの1-2で決まりという感じですが、今回はもう一つの新しい要素がありますので、レッドブルの勝利とはここでは言いません。3位以下はハミルトン、アロンソ、バトン、ロズベルグ、マルドナド、マッサ、ペトロフシューマッハまでがトップ10。シューマッハはタイヤを温存してかQ3は1周も走らず。
 小林可夢偉はQ2敗退で14番グリッド。ただしハードタイヤを履いたスーティルに頭を抑えられてタイムを出せなかったためで、12番グリッドを獲得した同僚のペレスのラップタイムから推測すると、10位でQ3に進出したマッサと同程度のタイムは出せたと思われます。なお、今回はロータスのH.コバライネンが15番グリッドを獲得しています。これはQ3ではハイドフェルドがトラブルで1ラップも走行できず、バリチェロもギヤボックストラブルでQ1ノックアウトとなったためにQ2進出。さらにQ2でフォース・インディア勢が(ソフトタイヤ温存で)1分26秒台に留まったためにコバライネンは15番グリッドを獲得できました。ただ、Q1通過タイムをみると一つ上のスーティルとのラップ差は1.2秒もあり、依然として新興チームには越えられない大きな壁が存在している模様です。
 さて、このスペインからピレリが新しいコンパウンドのハードタイヤを投入しています。ラップタイムがソフトと比べて2秒遅いものの、ソフトタイヤより10周から14周多く周回でき、タイムの落ち込みもソフトタイヤが0.2秒/周なのに対して0.1秒/周と落ち込みも少なく、タイヤにやさしいマシンでればかなりのロングランが可能との事。この辺りが影響してか予選でのタイヤの使い方も変化があった模様ですが、明日の決勝もタイヤ戦略が重要になるでしょう。ラップタイム的には圧倒的なレッドブルがもし敗退するとすれば、タイヤ戦略によるものではないでしょうか。