THE BEGINNING JYj Worldwide concert in Seoul初日

 寒空どころでは無い極寒の中、19時開演という事でしたが自分が席に着いた時点ですでに19:15頃。グランドに敷いたスノコの上には雪なのかあるいは当日朝降った雨が凍ったものなのか分かりませんがシャーベット状の物が散らばっていました。その後一度3人がステージに登場し何か韓国語で話してから直ぐに引っ込みました。17:30頃に座席の位置を示す立て看板が撤去されましたが、それでもしばらくコンサートは始まらず結局20時からスタートとなりました。
 ステージの造作はステージ奥と左右に大きなスクリーンがあり、ステージ上にも分割かつ可動式のスクリーンが配置されています。左右のスクリーンの周囲には電飾が施されていました。またアリーナ中央にセンターステージがあり、メインステージからそこに伸びる花道があります。
 オープニングはMIROTIC PVのユチョンが入っていたクリスタルのような物3つの中に3人それぞれが入って登場!一気に盛り上がります。Remixも含めたアルバム収録曲、新曲(?)のピエロとmission(アルバムのCバージョンに入っているのかも?)の2曲、ユチョンのドラマの主題歌など全18曲(だったらしい)で約2時間のステージでした。このアルバムの曲は個人的にはEmptyとBe The One以外はアカンだろと思っていたのですが、ライブで聴くとこれがどの曲も悪くない感じでかなり楽しめました。が、幕間の映像が多くしかもその映像も静止画をつなぎ合わせたスライドショーのようなものや、PVの再構成的なものが多く準備時間のなさを感じさせましたし、可動式のスクリーンで彼らが隠れてしまう場面やダンサーステージでのカメラアングルの悪さなどリハーサル不足もはっきりと分かってしまう感じで、全体的な構成も含め、コンサートとしては良かったとは言い難い物だったと思います。ただ、韓国のコンサートはいつも初日はリハーサルみたいな物なので、今日は良いステージになっているかも知れません。
 ところで、彼ら3人の服装も薄い服で、さらに女性のダンサーさん(黒人、白人ばかりでアジア人は居なかったと思います)達は水着のような衣装であれは寒かっただろうと思います。またステージ上のシルク・ド・ソレイユのように天から降りた布での円舞をする2人も薄い全身タイツのような衣装で、観衆の我々も寒かったですが演者の皆さんもあの寒さの中で大変だったと思います。しかも、ユチョンのソロでピアノとギターの生演奏が始まって「この寒さの中でちゃんと演奏するのは大変だぁ」と思ったのですが、さらにジュンスのソロでステージ奥のスクリーンが上がってオーケストラが現れた時にはビビリました。この寒さで、しかも屋外でオーケストラなんて「一体どういう演出なんだよ!!」と心の中で叫んでしまいました。Youtubeに上がっていたBe My GirlのRemixのダンスはコンサートのほとんど最後の方でした。もっと早い曲順にしてくれていたら、動いて体が多少は温まったかも知れなかったのに・・・。
 さて、今回私はRFというエリアの席でした。位置的にはセンターステージからThe Secret Codeの時の(東方神起的に言うとユノ側の)Y時の先端あたりの距離で、センターステージに3人が出てきたときはとても良くみえました。また、私の周囲はほとんど日本人の観客ばかりでした。というか3人のMCにダイレクトに反応する歓声は、私の後方や右手すこし離れた場所からしか上がっておらず、VIP席やR席のほとんどは日本人の観客だったのでは無いかと思いました。おかげで座席の並びがぐちゃぐちゃになることも無く、最後まで安心して観ることができました。またスタンド1階席、2階席の観客もステージ正面あたりにちょっと居るだけ。4万〜5万の集客を狙ったようですが、観客は居たとしても2万人程度でいつものオリンピック公園の会場でも十分だったではないかと思います。また、今回妻のお友達で韓国にお住まいの方とコンサート後に食事をした際に聞いたのですが、韓国ではセンター試験受験者に対して40%OFFでチケットが販売されたようですが、それでもこの程度しか集客できなかったという事で、チケットの値段が高かったという事もあるようですが、すでに韓国での彼らの人気自体はかなり衰えてきているように思えます。
 さらに言うと「Worldwide concert」にも関わらず、韓国語の歌、韓国語のMC。これで本当に世界各地でコンサートを行うつもりでしょうか?全て英語で通す位の気概が欲しかったところです(韓国語でMCされても意味分からんっていうだけですけどね)。
 なお、話題となった屋根ですが、同じく妻のお友達で前日リハーサルを観られた方によると、リハの日にはテント生地のような布が上に張られていて強風に一反木綿のようにたなびいていたとの事ですが、当日は外されたようです。
 さて、コンサート後の食事でいつも出る話なのですが「東方神起は凄かった」という結論に今回もなりました。韓国でも続々と有望な新人アーティストは登場しますが、彼らを超える存在はなかなか現れない。そして、JYjも東方神起の3/5なわけですが、残りの2/5を埋めることは3人では出来ないという事をいつものように認識したのでした。