こちらで、楽しみにしていたThe Secret Code Final in TOKYO DOMEのBlu-rayの再生に問題があるとエントリしましたが、その後Amazonでも再生不良を訴えるカスタマーレビューが投稿されていることを知りました。この方は家電のBlu-rayプレーヤーで再生されておられるようですが、私はPCで再生しています。
私のPCは以下のようなスペックですが、Blu-rayが再生できないような非力な環境とは思えません。
機器 | パーツ | 備考 |
---|---|---|
CPU | AMD Phenom II X4 955BE | 3.2GHz |
RAM | DDR2-1066 4GB | 5-6-5-18 |
Chipset | AMD785G+SB710 | |
GPU | NVIDIA GT240 | VRAM:GDDR5 512MB |
BD Drive | Buffaro製 | Panasonic OEM SW-5584 |
DVDソフト | PowerDVD9 Ultra | 最新パッチ適用済み |
特にGPUはPowerDVD10で3D表示にも対応している物でありスペック的には十分と思われますが、それでもまともに再生できません。どのあたりで不良(ブロックノイズ)が発生するかというと・・・
- Xiahticのセンターステージでのパフォーマンス(1:06:00以降)
- COLORSで最初にユチョンがアップになるシーン(1:08:20付近)
- Checkmateのオープニング、ユノがスポットライトを浴びてアップになるシーン以降断続的に・・・(T_T)
その後も発生しているかも知れませんが、Checkmate以降は観ていません。
今まで対策として行った事は以下の通りですが、全て効果はありませんでした。
- 画面解像度を2560 x 1440から1920 x 1080に変更
- CPUのパワーマネジメントを切って3.2GHz動作に固定
- PowerDVDの設定を変更
- PowerDVD9からPowerDVD7 BD Editionに変更
- AHCIドライバをMS製からAMD製に変更
- BD Driveが接続されているSATAポートを変更
- BD Driveが接続されているSATAポートをIDEタイプに変更
色々なテストの結果、以下の事が判明しています。
- PowerDVDの設定を色々変更してもCPU負荷は全くあがらないので、PowerDVDが自動的にGPUの再生支援機能を利用しているようだ(よってCPUパワーは私の環境では無関係)
- SATAポートの設定をIDEタイプに変更すると断続的に再生がストップするようになったが、SATAタイプの状態ではそのような事は起こらないので、ドライブからの転送速度が足りていない事はなさそうだ
DVDの初期の頃の経験から、ブロックノイズの出かたはDVDで急にビットレートが上がってデコードが追いついていない状況に良く似ています。あくまで推測ですが、このBlu-rayディスクはBlu-rayの規格の上限ギリギリのデータレートで作られており、所々上限を上回っていて、上限を超えた部分でブロックノイズが発生しているのでは無いかと思われます。家電のプレーヤーで発生しにくいのは、家電はこういった規格外の物を想定してマージン(余裕)を持って設計されているためであり、マージンが無い設計の製品で再生不良が発生しているのでしょう。DVDの場合はビットレートなどの状態を確認するソフトがあるのですが、Blu-ray用にそういったソフトを探してみましたが見つけられませんでしたので、これらはあくまで推測ですが。
なお、本日韓国の方から投稿をいただいたと先のエントリで記しましたが、このBlu-rayの再生問題に関していただいております。この方はPlaystation3で観ておられて、特に不具合は認めていないという事です。まぁPlaystation3のCELLエンジンのパフォーマンスは尋常ではありませんから、多少の規格外でも易々再生してしまうでしょう。
私もPS3買おうかな・・・。