回り込むコーナーが多く、抜きどころの少ないドライバーズサーキットのハンガロリンク。前年にウィリアムズでワールドチャンピオンになりながらアローズに放出されたデーモン・ヒルが、トップチームと伍してそのアローズで快走したのは忘れることができません。
ここでは前々から噂になってたとおり、S.ボーデがトロ ロッソを解雇され、代わりにJ.アルグエルスアリが最年少F1パイロットとしてステアリングを握ることになりましたが、いきなりQ1でトラブルとなり最下位に沈みます。Q2ではF.マッサ/フェラーリがR.バリチェロ/ブラウンGPから飛んできたパーツを吸気口から吸い込み、マシンがコントロール不能になって、の直撃を受け意識不明になって一直線にタイヤバリアに突っ込むという大事故が発生。F.マッサはQ2はパスしたものの、メディカルセンターへ送られてQ3を走ることができず。決勝レースは出走可能とのことで、10番グリッドとなりました。Q3では最後の最後で計測ステムがダウンして、各ドライバーが自分のポジションが分からないまま予選終了となる前代未聞の事態が発生。結局、F.アロンソ/ルノーがポールポジションに、2位、3位はS.ベッテル、M.ウェバーのレッドブル勢が抑えます。続いてL.ハミルトン/マクラーレン、N.ロズベルグ/ウィリアムズ、H.コバライネン/マクラーレン、K.ライコネン/フェラーリ、J.バトン/ブラウンGPと続きます。ブラウンGPは、燃料積載量が少ないQ2でも速さを見せる事ができず、R.バリチェロが今シーズン初のQ2でノックアウトされるなど、他のチームのアップデートに追い付いていけていない状態です。
日本勢は、トヨタの2台がQ2でノックアウトされます。中低速コースに弱い特性はシーズン当初から克服できていないようです。中嶋一貴/ウィリアムズはQ3へ進出し、9番グリッドを獲得しました。燃料積載量が分かりませんが、多く積んでいれば上位も十分狙えるポジションですので、ポイント獲得を目標に頑張ってもらいたいです。
