久々のドライコンディションで行われた決勝。ストップ&ゴーのこのサーキットではKERS搭載車が有利という事もあって、マクラーレン、フェラーリ、ルノー、BMWザウバーの8台がKERSを搭載しています。
ポールポジションのJ.トゥルーリ/トヨタはスタートをミスって、同僚のT.グロックに抜かれ、その後L.ハミルトン/マクラーレンにまでポジションを脅かされますが、何とかオープニングラップ中に2位を確保しトヨタの1-2フォーメーションでレースが進みます。2周目にJ.バトン/ブラウンGPがL.ハミルトンを抜き去って3位に浮上。その後トヨタは後続とのギャップを広げられないまま、燃料搭載量が少なかったため最初の給油でピットインしますが、ここでセカンドスティントにハードタイヤを選択。これが大きく裏目に出て厳しいレース展開に。その厳しいトヨタを横目にJ.バトン、S.ベッテル/レッドブルは快走し順位を上げてゆきます。サードスティントにソフトタイヤを履いたトヨタは、T.グロックが6位のK.ライコネン/フェラーリに、J.トゥルーリが2位のS.ベッテルに迫りますが、オーバーテイクすることは出来ませんでした。また、中嶋一貴/ウィリアムズは接触でピットインを余儀なくされますが、残り8周あたりでマシントラブルによりこのレース唯一のリタイアとなります。
結果、J.バトンが今期3勝目、2位に前戦で優勝したS.ベッテル、3位J.トゥルーリとなりましたが、トヨタは作戦ミスでレースを落としたも言える残念なレースでした。また、ブラウンGPがジリ貧気味などと評しましたが、まだまだ他のチームに対するアドバンテージは大きいようですし、J.バトンとR.バリチェロで戦略を変えて万全を図るなど、さすがロス・ブラウンという感じです。また、このレースでフェラーリが今シーズン初ポイントを獲得しています。
順位 | ドライバー | チーム |
---|---|---|
1 | J.バトン | ブラウンGP |
2 | S.ベッテル | レッドブル |
3 | J.トゥルーリ | トヨタ |
4 | L.ハミルトン | マクラーレン |
5 | R.バリチェロ | ブラウンGP |
6 | K.ライコネン | フェラーリ |
7 | T.グロック | トヨタ |
8 | F.アロンソ | ルノー |
9 | N.ロズベルグ | ウィリアムズ |
10 | N.ピケJr. | ルノー |
11 | M.ウェバー | レッドブル |
12 | H.コバライネン | マクラーレン |
13 | S.ブルデー | トロ ロッソ |
14 | F.マッサ | フェラーリ |
15 | G.フィジケラ | フォースインディア |
16 | A.スーティル | フォースインディア |
17 | S.ブエミ | トロ ロッソ |
18 | R.クビサ | BMWサウバー |
19 | N.ハイドフェルド | BMWサウバー |