SB700でAHCI

Lavista2008-08-31

 デスクトップPCをアップグレードしてVistaをインストールした際に、SATAAHCIモードAHCI"という設定">*1にしてインストールしました。Vista SP1ではSB700でも利用できるAHCIドライバが標準でインストールされるということで、実際そのとおりでそのまま使用してきました。先日データドライブをWD10EACS-D6B0に入れ替え、さらにストライプ設定したのですが、どうもパフォーマンスが上がりません。「やっぱり黒キャビアにした方が良かったかな」なんて、一瞬後悔の念も・・・。また、WD10EACS-D6B0に置いたデータをDVD-RWに書き込もうとしても、Vistaの標準のツールでは失敗してしまいます。WD10EACS-D6B0の初期不良かと思って、スキャンディスクをフル設定で実行しても(時間かかったぁ)問題なし。最終的にVistaAHCIドライバを疑って、BIOSでNative IDEモードに変更してみると、何と不具合が解消しました。そこで、システムドライブとストライプしたデータドライブで、VistaIDEAHCIATIIDEAHCIの各ドライバでCrystalDiskMarkを実行してみました。


システムドライブ(WD1500AHFD)

  Vista標準IDE Vista標準AHCI ATI IDE ATI AHCI
Sequ. Read 65.567 MB/s 60.822 MB/s 63.928 MB/s 63.006 MB/s
Sequ. Write 68.378 MB/s 60.026 MB/s 64.192 MB/s 58.771 MB/s
Rand. Read 512KB 27.450 MB/s 30.036 MB/s 29.459 MB/s 33.095 MB/s
Rand. Write 512KB 52.324 MB/s 42.024 MB/s 48.068MB/s 65.023 MB/s
Rand. Read 4KB 0.980 MB/s 1.280 MB/s 1.258 NB/s 1.309 MB/s
Rand. Write 4KB 1.673 MB/s 1.850 MB/s 1.546 MB/s 1.793 MB/s

データドライブ(WD10EACS-D6B0 x 2台)

  Vista標準IDE Vista標準AHCI ATI IDE ATI AHCI
Sequ. Read 174.734 MB/s 42.464 MB/s 224.276 MB/s 216.775 MB/s
Sequ. Write 116.250 MB/s 112.750 MB/s 124.023 MB/s 126.467 MB/s
Rand. Read 512KB 64.277 MB/s 2.754 MB/s 65.665 MB/s 65.257 MB/s
Rand. Write 512KB 139.717 MB//s 74.257 MB/s 134.500 MB/s 138.655 MB/s
Rand. Read 4KB 1.662 MB/s 1.625 MB/s 1.621 MB/s 1.709 MB/s
Rand. Write 4KB 4.617 MB/s 4.021 MB/s 4.786 MB/s 4.425 MB/s

 ベンチマーク結果から、システムドライブに関してはどれも誤差程度の差しかありませんが、ストライプしたデータドライブでは、VistaAHCIドライバのReadが極端に落ち込んでいる事がわかります。SB700のAHCIモードでストライプを設定する場合は、Vista標準のドライバを使う場合はAHCIモードではなくIDEモードで運用すべきであり、どうしてもAHCIで動かしたいときは、ATIのドライバのインストールが必須です。私はAHCIモードでATI AHCIドライバをインストールした状態でしばらく運用してみます。

*1:BIOS上は"IDE->AHCI"という設定