第7戦カナダGP決勝

 長いストレートと狭いランオフエリア。モナコよりも危険なコースのジルビルニューブサーキットですが、案の定今年もウォールの餌食になるマシンが。しかも副次的なトラブルも発生しました。セーフィティーカー導入後ピットレーンが開放された時点で、一斉に各車ピットインしますが、ピット作業後のピット出口のシグナルは赤のまま。この赤信号を守ったR.クビサ/BMWザウバーとK.ライコネン/フェラーリですが、赤信号に気付かなかったL.ハミルトン/マクラーレンがなんと、K.ライコネンに追突。さらにN.ロズベルグ/ウィリアムズも追突してフロントウィングを損傷するというトラブルが発生。このトラブルでL.ハミルトンとK.ライコネンはリタイヤしてしまいます。さらに、F.アロンソ/ルノー、J.フィジケラ/フォースインディアと次々にウォールの餌食に。また、中嶋一貴/ウィリアムズは遅いJ.バトン/ホンダに追突してフロントウィングを破損。ピットレーン進入時にウィングがマシン下部にもぐりこんでしまってステアリングが聞かなくなり、ウォールに激突してしまいます。一時は2位を快走していただけに非常に残念です。
 荒れたレースを制したのは、昨年同じサーキットで大クラッシュを演じたR.クビサ/BMWザウバーで、ポーランド人として初優勝であると同時に、チャンピオンシップのトップに立ちます。2位にはN.ハイドフェルドが入りBMWザウバーの1-2フィニッシュ。3位は今季精彩が無かったD.クルサード/レッドブルが入りました。

順位 ドライバー チーム
R.クビサ BMWサウバー
N.ハイドフェルド BMWサウバー
D.クルサード レッドブル
T.グロック トヨタ
F.マッサ フェラーリ
J.トゥルーリ トヨタ
R.バリチェロ ホンダ
S.ベッテル トロ ロッソ
H.コバライネン マクラーレン
10 N.ロズベルグ ウィリアムズ
11 J.バトン ホンダ
12 M.ウェバー レッドブル
13 S.ブルデー トロ ロッソ