Loox720のハードウェアですが、実物をご覧になられた方は少ないと思いますので、簡単に書いて見ます。写真と解説は"みーちーさん"のところで見れますが、ここでは私の雑感もまじえて書いてみたいと思います。
- サイズ、重量: iPAQ h2210との比較では、縦は約1cmほど長めですが、横幅と厚みはLoox720の方が少し小さくなっています。重さは、アルミサイドカバーを装着したh2210と同等という感じです。
- ボタン: Loox720には通常のアプリケーションボタン、5wayボタン、録音ボタンの他に、ジョグダイアル、FSCメニューボタンがあります。本体左側にジョグダイアルがあり、FSCメニューボタンは、ジョグダイアルのすぐ下に位置しています。本体右側には録音ボタンがあります。もちろん、ジョグダイアルと5wayボタン以外のボタンには、PPCの各機能やアプリを割り当てることができます。WM2003SEからは普通にボタンを押した場合と、長押しの場合とで違う機能を割り当てられるので、かなりの機能をボタンに割り当てることできるようになっています。
- 液晶:3.6インチ液晶とVGA機の中ではもっとも小さな液晶ですが、比較的綺麗で明るい液晶だと思います。以前にGENIO e550Gを使っていましたが、あれとは比べ物になりません。h2210とでは輝度は同等ですが、発色は断然良いです。h2210用に作成した動画は彩度を高くしてエンコードしていたですが、Loox 720の場合は、その必要はありません。逆にh2210用に作成した過去のファイルを再生すると、色がどぎつくなってしまうくらいです。
- メモリ、CPU等: 本体メモリは128Mで、Loox StoreというFlashROMエリアが、28MBあります。CPUクロックは全部で3段階とAuto(自動クロック可変)モードから選択でき、Turboモードで最速の520MHzとなります。また、XCPUScalerというオーバークロックツールで、624MHzまでは動作確認しています。
- ワイアレス: Loox720には802.11bの無線LAN、Bluetooth、赤外線と3方式の無線機能が搭載されています。無線機能のON/OFFはToday画面に常駐しているアイコンを使用する事になりますが、画面下のバーの部分はアプリ起動後では隠れてしまっていて操作できない事もあります。私は、Wireless Powertoysをインストールして、WLANのON/OFF、BluetoothのON/OFFをボタンに割り当てています。また、Bluetooth Managerの起動もボタンに割り当てています。
- その他: USB Host機能があるのですが、当方のUSB接続ハードディスクは認識されませんでした。調べてみると、純粋なUSB Mas storage Device以外は認識されないようです。多分、USBフラッシュメモリなどなら大丈夫でしょう。ちなみに、USB Hostケーブル兼シンクケーブルが非常にゴッつくて、持ち歩こうという機になりません。ACアダプタは小さいのですが、コネクタ形状がイギリス/ヨーロッパ仕様の物なので、そのままでは使えません。eXpansysから購入したのですが、日本の形状に変換するアダプタが付属してきました。ACアダプタの出力は5V/2Aなので、普段はGENIO用のMICRO POWERを使っています。
全体的に安定していると思います。h2210は未だに固まる事がありますが、Loox720の方はセッティングが決まった今は、本当に安定しています。残念なのは、マイナー機種のためか周辺機器やアクセサリの不足ですね。液晶保護シートも適当な物がなく、巻き取り式のシンク/充電ケーブルもありません。
- ストラップホール: 書き忘れていましたが、本体左側上部にストラップホールがあります。いずれ、おしゃれなストラップを付けたいです。